ブレイクダンスを構成する4つの要素、「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」の中から、今回は「フリーズ」の基本技・やり方を紹介します。
FREEZE(フリーズ)とは・・・
フットワークやパワームーブなどから体を固めて止める動きのことを指します。動いているところから急に止めなければいけないため、見た目以上に力が必要だったりします。また、フリーズにも様々なバリエーションがあり、技によっては、バランスや柔軟性が求められるフリーズもあります。ベーシックなムーブの流れとしては、トップロックの立ち踊りから始まり、フットワークやパワームーブをして、最後にこのフリーズで終わる、という流れになります。
※今回紹介するのはあくまで一部の基本技のため、これが全てというわけではありません。
※技の呼び方は、地域や人によっても違いがある場合があります。
※技のやり方は、人によってかたちが違ったり、意識することが違ったりします。
あくまで、一例としてご覧いただき、実際にやってみて、自分に合ったやり方を探ってください。
逆立ち(倒立)
逆立ちそのものはフリーズではありませんが、まずはBREAKINGの基礎となる動きになりますので、こちらも併せて練習していただければ良いかと思います。
特にジョーダンなど上系のフリーズをする時には逆立ちの基礎力がある程度必要になります。
その場で静止したり、足の形を変えたり、逆立ちのまま歩けるようにしたりしましょう。
三点倒立
頭と両手の三点を地面に着いて止まるBREAKINGの基礎となる動きです。
二等辺三角形を作るようなイメージ地面に着いて、三点が一直線にならないように気をつけてください。ちょうど頭の真上に腰がくるようなイメージになります。
慣れてきたら、三点倒立の状態のまま足の形を自由に変えられるように動かす練習をしてください。
肘倒立
肘倒立は、片方の肘と逆の手の平を地面に着いて、肘の上に肩と腰が来るような態勢で止まる動きです。倒立や三点倒立と違い、肘倒立は足の形を決めれば、十分フリーズとしても使えます。
肘から肩にかけての腕が地面に対して垂直になるように意識してください。
慣れてくると、軸手ではない方の肘でもできるように練習してみてください。
チェアー
フリーズの中でも最も基礎となるフリーズです。
基本は、肘を脇腹に挿し、両手と頭を地面につけた形になりますが、足の形には自由度があり、オリジナリティを出すことも可能です。
頭は側頭部のあたりを着くこと、脇腹に挿している手は地面に対して90度になることを意識してください。
名前の由来は、イスから来ているのではなく、イスに座っている人を昔のBboyがつけた名前、作ったフリーズだそうです。
エアーチェアー
チェアーの状態で軸手1本だけを地面に着き、頭ともう片方の手、足を地面から浮かすフリーズです。
足と頭の位置をバランスがとれるかたちにすることが重要です。
エアーチェアーは初心者の人には中々難易度が高いフリーズになりますので、まずはチェアーを完璧にできるようになってから練習してもらうのが良いかと思います。
2つ目の動画の後半にあるエアチェアー上げは、動画では簡単にやっていますが、こちらもかなり高度な動きになります。体の後ろ側に軸手を挿すエアーチェアーを余裕でできるようになっていないと厳しいかと思いますので、そちらから練習するようにしてください。
トラックス(フロアートラックス)
仰向けの状態からチェアーにいく動きです。
床に仰向けで軸手側の足を立てた状態から、地面を蹴って腰を浮かし、その間に頭は地面に着いたまま内側に潜り込み、腰を浮かしてできた空間に軸手でチェアーの形を作りいきます。
先に上半身が回転してチェアーの形を作って、そのあと下半身がついてくるようなイメージになります。チェアーができることが前提の技になりますので、まずはチェアーを完璧できるようになってから練習してください。
エアベイビー
手を地面に垂直になるように着いて、その肘の上に同じ側の膝を乗せて止まるフリーズです。
最初は両手を着いて、肘の上に膝を着けたままゆっくりと頭の方に体重を乗せにいき、反対側の足が地面から浮いて止まれるようになる位置を探してみてください。
慣れてくると軸手ではない方の手は地面から離して、片手で止まれるようになります。片手でエアベイビーをする時は、体の向きを地面に向けるのではなく、少し横に開くようにすると乗せやすいかと思います。
ジョーダン
逆立ちの状態で片手を離して、体を固めるフリーズです。
体を固める時は、全身に力を入れるようなイメージを持ってもらうと良いかと思います。
また、チェアーと同様に足の形を変えることでバリエーションを出すことも可能です。
ハローバック
逆立ちの状態で、頭は前に腰は後ろに出して、止まるフリーズです。
足は開脚したり、片方の足に逆の足をかけたり、伸ばしたりと自由ですが、形を決めて止まることで、同じ逆立ちの状態でもただの逆立ちと違い、フリーズとして使えるようになります。
頭、腰、足の位置が「く」の字になるように意識するとやりやすいです。初めは壁を使って練習して、形を体に覚えこますようにしましょう。
アローバック
三点倒立の状態で手を奥に着き、頭を入れて止まるようなフリーズです。
三点倒立とは違い、頭の頭頂部を地面に着くのではなく、頭を入れることで後頭部の辺りを着くイメージになります。肩の柔軟をしっかりやって、思いっきり胸を張るような態勢を意識でいて練習をしてもらえればと思います。
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