ブレイクダンスを構成する4つの要素、「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」の中から、今回は「フットワーク」の基本技・やり方を紹介します。
FOOTWORK(フットワーク)とは・・・
しゃがんだ状態で地面に手を着き、足を動かして様々なステップを踏む動きのことを指します。「踏む」以外にも、地面に手を着いた状態で足を「流す」「滑らす」「跳ねる」「止める」などの動きは概ねフットワークと大別されます。基本のステップはあるものの、様々なステップのバリエーションを組み合わせて、独自のムーブを作ることができるため、人によってオリジナリティのあるフットワークがみられます。
どのフットワークも最初はゆっくりで良いので、形や動きを覚えるようにして、慣れてくると速くできるように練習するのが良いかと思います。もっと慣れてくると、様々なフットワークを組み合わせられるように練習してみましょう。
どのフットワークにも共通して言える注意点として、フロントの態勢では基本的にかかとは着かないようにしてください。(初心者の人は、よく陥りがちな点です。)
※今回紹介するのはあくまで一部の基本技のため、これが全てというわけではありません。
※技の呼び方は、地域や人によっても違いがある場合があります。
※技のやり方は、人によってかたちが違ったり、意識することが違ったりします。
あくまで、一例としてご覧いただき、実際にやってみて、自分に合ったやり方を探ってください。
6歩(シックスステップ)
フットワークの練習を始める時に、おそらく誰もが1番最初に練習をするステップです。地面に手を着いた状態で、足を1歩ずつ動かしていき、6歩で最初の態勢に戻ります。
フットワークの最も基礎になる動きとなりますが、それゆえに奥が深く、足の軌道やシルエットに対するこだわりを持つ人も多いです。
綺麗に見せるポイントとしては、かかとをつかないこと、膝を上に向けないこと、左右対称を心がけること、6歩目を踏んだ時に最初の場所から動いていないようにすること、最初と最後で地面に着いている両手のラインを揃えること、などです。
1歩(スイープ、片足旋回)
片足を伸ばしたまま旋回させるフットワーク。旋回させた時に、地面に着いている手と足は回ってきたタイミングで跳び越えます。(大縄跳びみたいな感じです)
綺麗に見せるポイントは、旋回する足を伸ばしたままキープすることです。初心者の人は、よく横側や後ろで足が曲がってしまいがちですので、注意しましょう。
慣れてくると、地面に着く手は両手ではなく片手でもできるようになります。
2歩(ベビースワイプス)
1、2の2段階の動きで1つのムーブとなっているフットワークのステップです。2回続けてすると最初の態勢に戻ります。3歩で足を開いて地面に着くところを着かずに空中で足を入れ替えるイメージです。
空中で足を開いた反動で、足を入れ替えるような感じです。慣れてくると、足を入れ替える時にジャンプする高さを上に飛び過ぎないように意識すると良いかと思います。
3歩
1歩、2歩、3歩の3段階の動きで1つのムーブとなっているフットワークのステップです。2回続けてすると最初の態勢に戻ります。2歩の途中で足を着くようなイメージです。
手や足の入れ替えや体の向きを変えなければいけないため、初心者の人は少し難しく感じるかもしれません。バリエーションとして、3歩目で両足をつかずに、片足を浮かせる形もあります。
4歩(スクランブル)
1歩、2歩、3歩、4歩の4段階の動きで1つのムーブとなっているフットワークのステップです。3歩同様に、2回続けてすると最初の態勢に戻ります。
動画でも言っていますが、腰を入れるのがポイントで、これをやるのとやらないのとでは、見え方が全然変わります。ただ、最初は少し難しいかもしれませんので、まずは腰はおいといて、手足の動きをマスターしてからで良いかと思います。
CC(スイッチーズ、クレイジーコマンドーズ、キックアウト)
フットワーク中のアクセントとしてよく使われます。
シルエットを綺麗に見せるポイントは、足をキックする時に、キックする方の膝が、キックしていない方の足を超えないようにしてください。また、その時にキックしていない方の足は完全に伸ばすのではなく、ほんの少しだけ膝を曲げて、前に出した時に足の裏の外側で地面を踏むようにして、キックする方の膝を、キックしない方の膝の裏側につけにいくイメージでやるとやりやすいかと思います。
ズールーズピン
CCと同じくフットワーク中のアクセントとしてよく使われます。回転したい方向の足を伸ばして、軸足にして、伸ばした状態のまま、もう片方の足で越えるようにして回ります。
動画でも言っていますが、そのままやるとどんどん横に移動してしまうので、その場で回りながら円軌道を描くようなイメージ(公転)ですると良いかと思います。
コメント